◆濃縮ウラン製造開始とイラン濃縮度20%、「虚勢でない」
2010/02/09 09:38
【テヘラン共同】イランのサレヒ副大統領兼原子力庁長官は8日、国営イラン放送の番組に出演し、同国が国際原子力機関(IAEA)に通告した研究用原子炉用の濃縮度20%のウラン製造について、9日にも六フッ化ウランガスを遠心分離機に注入し製造を開始する考えを示した。副大統領は「虚勢ではない」と強調。フランスのクシュネル外相らが実現性を疑問視していることに対し、反論する狙いがあるとみられる。実際に作業を始めれば、核兵器に使用できる90%以上の高濃縮ウランを製造する技術に近づくとして、欧米が新たな経済制裁に向けた動きを加速させるのは必至だ。サレヒ氏は、中部ナタンズの核施設にある研究棟に164基の遠心分離機を設置し、濃縮度20%のウランを製造する設定にしていると発言。9日はIAEAの関係者の立ち会いの下で作業を進めると語った。これにより、研究用原子炉が必要としている量を超える月間3~5キロのウランの製造が可能だとした。IAEAは昨年10月、イランが保有する低濃縮ウランの核兵器転用を防ぐため、ウランを国外に輸送し、研究用原子炉の燃料として返還する草案を提案したが、イランが難色を示し交渉が暗礁に乗り上げていた。
【共同通信】